未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 6月 26, 2009

ベトナム株式市場 金融株の現状 と 今後 

 2月を底に急騰したベトナム株式市場ですが 当初は国内機関投資家および個人で買い上げられていき4月以降になって海外の資金が流入しだして今日に至っています。
 例えば サコムバンク(STB)は 4月初め 16000ドンでしたが現在35000ドン前後まで上昇しています。また、7月上場予定のベトインバンクですが、昨年12月は人気がでず売り出し価格は20000ドンで国内投資家を中心に落札となりました。ところが、今回の予想初値は50000ドン前後です。
 ベトインバンクですが、今期 自己資本比率11%、 税引前利益は日本円換算 約139億円、ROE 15.01% と 上場後さらなる上昇が見込まれます。  CDO,CDSといったエキゾチック商品を保有しないベトナムの金融機関は 欧米および日本の金融機関と比較すると安心感があります。

 世界的にインフレ気味になってきたときにものいう金、銀、プラチナなどの現物 や 不良資産を保有しない新興国の中でも政情が安定している国の金融株などのブルーチップ株などを我慢強く保有し続ける のがいいのではないでしょうか。

日曜日, 6月 14, 2009

総選挙前哨戦

 千葉市長選が開票 当確は 民主推薦の候補で 全国一若い市長となりそうです。
マスコミは 汚職・官僚の天下りなど 意気盛んですが、優秀な頭脳が官僚を目指さなくなったら 日本国も衰退をたどるかもしれません。 
 既得権益を壊すというのがその掛け声となっていますが、その間 国富が海外勢に吸い取られている事実は声高には聞こえてきません。 郵政民営化の是か非かで踊らされ民営化を選択した国民が知らないことのひとつに、郵貯のお金は一部ですが海外の原子力発電の建設資金に流れている事実があります。

 この夏は国政の時となりますが 景気と政権交代のみが論点ではお寒い限りで、日本国は将来起こる海外発の危機に飲み込まれてしまうでしょう。 

日曜日, 6月 07, 2009

ハマーとは?

 GMの破産申請は予定通りというところですが、ハマー・ブランドは中国の会社が買い取ることになりました。英語名は「Sichuan Tengzhong Heavy Industrial Machinery」ですが、買収金額は公表はされていませんが500M$(約500億円)のようです。高燃費のジープなど製造のハマーを中国の会社が買い取ることはエポックメーキングなことです。ジープは軍需用にも使用のため、大丈夫かと話題になりそうですが、ハマーはGMが1999年に買い取ったブランドで北米で一時0.5%のシェアを保有していたブランドです。
 すなわちジープはハイテク分野でないため、大きなニュースにもならなかったよう

金曜日, 6月 05, 2009

原油価格 70ドル越えから読み取れること

高値69.60ドルとN.Y.原油先物は 70ドル超えが見えてきました。 日欧米および中国の超過剰流動性の中、資金は商品相場へと流れ込んでいます。 実需が伴ったものであればいいのですが必ずしもそうとはいえないため、商品相場に実態経済が引っ張られます。
 つまり、デフレにもかかわらず長期インフレ懸念で商品相場にお金が流れ込むと原材料・食品・肥料などのコスト・アップ要因となりスタグフレーションに陥ることです。50歳台以上の人は1970年代に経験しているわけですが、50歳以下の人は経験したことがないゾーンです。
 景気後退下のインフレは、庶民の暮らしを急激に圧迫してしまいます。70年代は賃金上昇が伴ったわけですが、東欧、中国などの旧社会主義諸国が資本主義グループの一員となっている現在では 先進国では賃金下落はあっても賃金上昇は見込めません。
  現在はまだデフレ感覚が漂っていますが、2012年頃 インフレは始まり 2015年頃がピークかもしれません。

火曜日, 6月 02, 2009

商品相場(原油価格の上昇)

3/28のコメントで 原油価格の上昇について 下記の通り予想していますが、直近 6/1 68.68ドルまで上昇してきました。

 「現在のターゲットは69ドル60セント付近にあり、そこまで上昇しなければ再下落 40ドル-60ドル台で推移しそうです。ただし、そこを抜けるようですと次のターゲット 92ドル70セントが見えてきます。」(3/28ブログ)

N.Y.ダウも8721ドルと上昇基調で、原油価格 69ドル60セントを抜けるかどうか 注目です。 現在、日本でも原油価格の上昇にあわせて ガソリン価格が上昇しています。 7/1からの燃料サーチャージの無料が決定していますが、原油が高値で張り付くとまた10/1より再開となってしまいます。海外旅行を考えている方々は夏休みまでに行っていた方がよろしいかもしれません。
 一般に考えられるのは 商品相場の一本調子の上昇はないだろうということですが、長期金利の上昇(アメリカ国債 3.715%)を見る限りはインフレ懸念 が 予想よりも早いスピードでもたげてくるものであります。