未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 29, 2006

中国人教授も不動産投資

ちょうど 昨年5月 上海のビジネススクールの教授と昼食を共にした際の会話です。「私は上海と北京にマンションを去年買ってあるヨ。まだまだ値上がりするから楽しみだよ」
それに対して「日本では1990年頃 バブル経済が崩壊

して多くの人が被害にあったがだいじょうぶですか?」と聞いたところ、
「中国では日本のようなことは起きないヨ。日本のバブル経済のことはよく知っているよ、日本には絶対に負けない。」とコメントされていました。
その後、昨年から今年にかけて 上海では市当局の抑制策で値下がり、北京では値上がり、全体に投機色は抑制されつつあるようです。 
実は中国当局は、外国人が不動産売却した際の人民元持ち出しは認めていますので、元預金より不動産投資の方がリスクが軽減されると考えてもいいかもしれません。広州では今年1月より売却益に対する課税強化が実施されていますが、この動きは全土に広まるのでしょうか。当局は、投機ではなく投資であれば歓迎のようですが、あなたは日本経済の行く末をどのようにお考えですか。