未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 11月 26, 2008

ダウのゆくえ と 日本企業

 N.Y.ダウは 節目の8500ドルを割っていることから、一時的なミニバブルはあっても今後 5,000ドル台を目指して下落することになります。 5,300ドルくらいで止まればいいのですが、下値の目処は難しいところです。 結果、アメリカ人の消費動向は変化し 辛抱せざるえなくなります。 オバマ新大統領は、国難を皆 団結して乗り切ろうと アメリカ国民へ訴えかけることになるでしょう。
 一方、ドル安が襲ってきますが 1ドル=79円を割ってドルが下落していけば 日本の輸出産業は 壊滅的な打撃を受けてしまうことになります。 しかしながら、円高メリットを受ける流通業にとっては チャンスとなるわけです。 企業の採用抑制、人件費抑制がすでに始まっていますが、危機をチャンスに変える企業は生き残っていきます。 アメリカ流の従業員を含めたコスト削減のみのやり方では、サバイバルは難しいのが アジア社会に生きる 人たちの価値観なのです。
 最後に 日経平均は ダウの鏡相場で ダウにつられて下げるでしょうが、筆者は今後 アジア型価値観を保有した日本企業が復活していくとみています。