未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 11月 10, 2008

中国の財政投資

 中国当局は 約60兆円の財政投資を発表しましたが、あくまで国内経済(株価対策が主)へのてこ入れです。 本日 上海マーケットは反応、上昇基調です。 中国経済は 内需が約70%、輸出が約10%、資本・証券投資などが20%ですが、内需を刺激しようという 資本主義的な考えに基づいています。
 中国国内の書店へ行くと アメリカで発売禁止のおびがついた「金融危機」の書籍が並んでおり、また、「フラット化した社会」も置いてあります。 もちろん中国語ですが、おもしろいのはカール・マルクスの「資本論」(写真・解説つき) が65元(約940円)あったので 筆者も一冊 購入しました。
 辞書を片手に読む予定です。
 いずれにしても、高度な資本主義(複雑すぎて誰も把握できなくなった金融資本主義)が崩壊寸前 あるいは 崩壊してしまったわけですから、原点に戻り 「資本論」を読み返すのもいいかもしれません。