未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 11月 27, 2008

中国の利下げ が意味するもの

 中国人民銀行 は 本日 1.07%と 基準金利の大幅引き下げを発表しました。 中国経済は 主に国内要因で GDPの伸び率が一桁と下がっていますので 内需の喚起を期待して 金利引下げを行っているもようです。 アメリカ、ヨーロッパ経済の深刻な後退の影響は GDPに占める輸出の割合が10%程度であることからシンセンを中心に華南地区は影響を受けますが、中国全体を見渡すと 一部の要因となります。
 本日の人民元ドルレートは 1元=6.8357ドル と 7/17の高値 6.8216ドル と 0.2%小幅ながら 元安ドル高で推移しています。 中国当局は 絶妙な 為替のコントロールと金利政策で 昨年から今春へのインフレの抑制および株価と不動産のバブル退治、また、年央より金利を下げることにより国内需要の創出を演出しています。
 おそらく 今後始まる 世界的な恐慌に巻き込まれない 唯一の大国となるのが中国ではないかと筆者はみています。