未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 1月 07, 2007

人民元は緩やかに上昇しています

新年明けましておめでとうございます。

年末よりのユーロ高を引き続いで新年を迎えましたが、人民元は昨年一年間で対ドルで3.5%程度高くなり 引き続き今年も5%前後高くなるであろうと予測されています。
一方、人民元と日本円のレートをみますと、昨年一年間で4.8% 人民元が高くなっています。これは対ドルで日本円が安くなったことも影響しています。
ということは、人民元で保有すれば 円に対してもok ? 長期的にはそうなるかもしれませんが、難しいところです。

さて、このところ 東京の街中(外貨交換所、金券ショップ)でも人民元への交換ができるようになってきました。レートはよくないですが中国へのビジネスマンが出張時に必要になるからでしょうか需要は増えているようです。 日本でも将来 コンビニでドル、人民元などが交換できるようになるかもしれませんネ。 
なお、日本の貿易額は2004年以降アメリカを抜いて中国との貿易額(約22.2兆円)が一位となっていますが、中国からの輸入は 衣料品、野菜、魚介類など、輸出は鉄鋼、機械 が中心となっています。 輸出入だけをみると日本は2.2兆円の輸入超過で貿易赤字国となっています。

将来的には USドル、ユーロ、人民元が基軸通貨となるでしょうから、日本円のみで資産を保有するリスクを回避するために分散投資をお勧めいたします。

本年一年よろしくお願いいたします。