未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 12月 01, 2008

不動産市況

 下げ局面 商品の下げ- 株の下げ- 不動産の下げ という順番できますが、東京周辺の住宅地の土地は 横浜近辺では2007年のピーク時より18%程度下げています。 不動産はじわじわと下がっていきますので まだ下げ止まったとはいえないようです。 

 デフレ懸念がある場合 金以外の商品、株、不動産 は 持ってはいけないといわれています。 というよりも バブル崩壊後のデフレで経験したわけです。さて、つい最近まで(7月頃)インフレ懸念といっていたかと記憶していますが、 不動産の動きは インフレ、デフレの見極めに有効です。

 不動産の動きからデフレはすでに始まっていることがわかります。 特に、デニーズの1/3の店舗の閉鎖 や すかいらーくの 他店舗への転換 は お客がはいらないことによるものです。 店舗が閉鎖などなりますと その店舗は市況より相当安く売却されることになり、周辺の市況の悪化をまねきます。いわゆる 負の連鎖にはいっていくわけです。

 株価の動きは 公的資金の投入により ファンド(外国人)の売りを吸収し あげていますが、公的資金がなければ 買い手不在で6000円台にはいっっている可能性もありました。  問題は その買いがいつまで続くかです、それが途切れたところが セリング・クライマックスになる可能性が大です。

 というわけで そのときが 日本株の買いかもしれません。 現在 いったん上昇ですが 5,300円前後が次の節目のようです。 しかしながら 永遠に公的資金(あるいは財政投融資)で買い続ければ 底割れはないかもしれません。 そのときは 国民の年金は完全破綻状態を覚悟しておく必要があります。