未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 10月 09, 2007

中国株式・不動産投資はバブル?

 グリーンスパーン前FRB議長 の中国株式バブル発言により、関係者の間で 中国株式市場高騰へのリスクが懸念されています。 一説によりますと 中国個人投資家は 海外マーケットの状況は詳しく知らないため上がれば買う・下がれば売るの短期売買を繰り返しているが、不動産と株式しか投資先がないため 上がり続けていると言われています。 一方、中国経済の成長に株式市場が遅れて上昇しているだけで心配することはないという説もあります。 結局 バブルかどうかは弾けてみて初めて分かるというのは90年代初めに日本人が経験したことです。 
 当時の日本と違いは 現在 中国は高度成長期(当局発表によります)にあり、インフラ整備や設備投資など投資分野がまだまだあり マイナス成長の危険性は少ないことです。
 最新号のエコノミスト(10/16号)の特集で”上海バブル”の特集記事が組まれています。一般に株式投資が先に、不動産投資が遅れて 活況を示すと言われていますが、中国の場合はほぼ同時に活況を呈していることでしょうか。北京・広州の不動産は上昇を続けていますが、生活レベルが上がったがそれに見合う住宅供給の不足が背景にありそうです。また、日経新聞の記事では中国一の富豪は 26才の広東省の女性で、やはり 不動産開発会社のお嬢様とのことです。
 なお、エコノミストの記事によると不動産・株式とも上海に絞った記事になっています。
最後に グリーンスパーン氏は米国の不動産投資(投機?)のベースを演出した人なので、中国株バブル発言は妙に説得力があります。