未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 9月 08, 2007

最近のトピックス

このところネットの届かないところに山篭りしていましたので久々に最近のトピックスについてコメントします。

1. まず 昨日9/7 米国時間早朝 米国雇用統計が発表になり 予想より悪かったため 米国経済景気後退の懸念が現実となり、発表と同時に ドル円は ドル安円高に転じ、また、その後のダウは反落でした。
 すでに織り込み済みといわれているFRBの政策金利0.25%の利下げではダウは持ちなおしそうにないため、マーケットは年内さらなる利下げを求めることになりそうです。
 米国は今年は大統領中間選挙、来年は大統領選挙の年ですので 景気後退はなんとしても食い止めたいところなので、FRBは何とか対応するであろうというのが楽観的な見解です。
 ただし、局面はすでに「サブプライム問題」から「景気後退局面への問題」へ移ったといえます。

2.ティファニーの銀座本店ビルをゴールドマン・サックスが380億円で購入
 一般に2.5%利回りの賃貸収入が得られるからとコメントされていますが、筆者は次のようにみています。つまり 今後 ドル安円高によりドル円は100円になることを前提の投資であることです。
 ドル建て3億2800万ドルは将来 同額で売却でも、115.8円から100円のドル安円高で換算すると、3億8000万ドルで5200万ドル(15.8%のパフォーマンス)と予想できます。

3.HSBCが日本で個人向け金融を開始
 個人金融資産の争奪戦となっている日本のマーケットにいよいよHSBCが参入を発表。1000万円以上の預金者を対象とのことで、必ずしも富裕層を対象とはぜす HSBCが取り扱っている金融商品を紹介していくようです。