未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 8月 17, 2007

世界同時株安 - メルトダウン - しかし、

昨日8/16 ロンドン、N.Y.市場における 急激な円高ドル安 後、やはり東京市場は 東京株式市場に暴落(メルトダウン)をもたらし 下値のめどが立ちにくくなりました。 アジア市場も下がりましたが、東京市場の下げ率 5.4% は突出しています。 
 日本時間 8/17今夜 FOMCは公定歩合を6.25%から5.75%へ下げると発表、N.Y.株式市場はいったん落ち着きをみせるものと予想されます。
 しかしながら、日本ではもう一段の円高が進行すると、東京株式市場の下げはもうしばらかく収まりそうにありません。 本日 銀座の証券会社の窓口を訪れると、年配の方々が心配そうにボードを眺めていらっしゃいました。 こういう場合は、いったん現金化するのがいいのですが、タイミングを逸した個人投資家の方々が多いのではないかと危惧してしまいます。

一方、円高は輸出企業の為替差損には影響が大きいものですが、日本経済へのメリットも多いので記してみます。
・原油など資源・原材料の輸入価格が低下します。  (ガソリン価格が下がれば実感がわきます)
・円の価値が高まるわけですから、海外旅行へ行けば円の価値を実感できます。

番外編では、個人では実際にはあまりいらっしゃらないと思いますが、
円安時にドルにて借り入れて投資を行った場合、円換算での返済金額が減ります。
 例) 1ドル 120円時に 100,000ドルを借り入れ海外で投資、借り入れ時の総返済額 12,000,000円が 110円になると11,000,000円の返済で済 8.3% 100万円返済が少なくなります。 
日本在住の人のみがメリットを享受できる"逆円キャリートレード"です。

といいつつも、NY市場では ドル円 114円台半ばで推移しています。