未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 3月 14, 2008

1$=100¥割れは通過点

昨日 3/13 99円77銭、また、本日 3/14 99円57銭をつけた ドル円相場ですが、98円をターゲットに推移しているようです。 米国金融不安に伴う ドル安ですので、NY連銀とJPモルガン・チェスがベア・スターンズ証券に緊急融資するというニュースにN.Y.株式市場は反応 大幅下落 また、ドル円は N.Y. 午前101円前後から急落しました。
しかしながら、好景気に伴い物価、不動産、金利上昇してきた米国 と 低成長、ようやくゼロ金利から脱しても低金利の日本とでは、長らく 円安に放置されていたドル円が調整される過程であると理解すれば80円割れするかどうかは別にして 100円割れは 単なる通過点であること分析できます。
 米国の金融危機は、90年代後半 拓銀、山一など 金融危機を経験した日本からすると 早く公的資金を導入して金融危機を回避すべきと見ていますが、すでに、サブプライム問題から通常不動産へ投資した証券の投売りになって危機が拡大していくものと読み取れます。(一般の新聞、経済誌ではここまで書かれてません)
 FRBは一時回避的な大量の資金供給で危機を回避しようとしていますが、資金繰りの悪化は今後とも発生するでしょう。