未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 3月 01, 2008

ドル安 対円103円台突入

 本日2/29 N.Y. 為替市場 103円88銭 と今週2/25の108円22銭から一気にドル安が進みました。これはFRBの利下げ、金・原油および商品市場への資金流入など言われていますが基本的にアメリカ経済リセッション懸念と金融不安が根底にありそうです。 105円を突破したことで 当面 105円前後で推移しそうですが、次のターゲット 100円へ向けて3月下旬から春先にかけて動きそうです。
 ドル安は ベトナム株式市場軟化にも影響を及ぼしています。 2/29現在 VN INDEX 663.30ドンと700ドン割れが続いています。 当局の金融引き締め策とドルにペッグしているベトナム・ドンも軟調で 国内インフレ懸念がもたげています。 ただし、売っているのは国内投資中心で外国人から見ると買い局面といえます。
 為替面をみていくと「人民元」で保有するのがいいのですが、当面 U.S.ドルより日本円で保有しておく方が得策となっています。