未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 3月 15, 2008

危険な個人投資家の行動

 3/14 東京金融取引所における個人投資家の通常取引の5倍 15億ドル( 101円換算で1515億円で、2007年平均は3億ドル)にのぼったようです。 これは円売りドル買いによるものが大半ですが、円売りドル買いの行動は、米国の金融危機から今後とも発生する混乱を読み取らない危険な投資行動といえます。
 一般紙、経済誌により専門家は 当面100円割れがあるかどうか書いていました、このような記事が個人投資家の自殺的行為を生み出してしまうことに憂いを感じえません。
このような記事は 2007年8月以降のドル円の大幅調整であることを読み取れておりません。
 昨日 3/14 N.Y.でいっきに98円85銭をつけましたが すでに 98円のバリアへ向かっています。
 おそらく 3/18のFRBの利下げは0.75%-1.0% で FF金利は2.25%-2.00%となり、金融危機が第3の局面へ向かうと限りなくゼロ金利へ向かうこととなりそうです。

 注) 第3の局面 : 金融機関間の貸出し制限が金融機関から一般企業への貸出し制限におよびだすこと。 FRBはこの局面を恐れており第2局面の現在 大量の資金供給を市場に行っています。
 3/14のベア・スターンズへの資金供給は すでに間接的な公的資金の投入を意味しますので、大手証券会社の資金繰りからくる倒産はださないという当局の固い意志だったわけです。