未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 12月 07, 2008

香港ドルのいくえ

 一部の地元関係者の間では、いずれ香港ドルはUSドルとのペッグ制をはずし 人民元とのペッグ または USドル、人民元含めたバスケット制に移行するのではといわれています。

 現に ドル高に際して 香港ドルは 日本円とともに ドル安に動いている数少ない通貨です。
また、ドルペッグ制をはずす前に 通貨の切り上げを行う可能性もあります。 現在 1ドル=7.75-7.85のレンジですが レンジに引き上げるものです。この場合、中国人民銀行が現在 対ドルで元安政策に動いており、乖離しすぎている香港ドルと人民元の調整ができます。

 今後(おそらく年末からの)のUSドル安に際して 香港政庁(正確には中国当局の意向に沿って)が何らかの政策変更を行う可能性は大きいと 筆者は読んでいます。
 すにで 香港政庁は、9月以降 数回にわたる香港ドル売り介入で、USドルを買っており これ以上の香港ドル高には限界にきているようです。
 ちなみに、日本は為替は自由化のため 香港ドルのような政策はとれません。