未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 12月 09, 2008

トレンドは円高ですが

 今後 ドル円で ドル安による世の中一般に80円台の円高は想定内となっていますが、底は誰にもわかりません。 ただし、昨日の11月度貿易統計の発表をみると 長期的に円安に反転することが予想されます。 つまり、ドル円では 貿易黒字額が縮小し続けていて 今後 貿易赤字に転じることが考えられます。このことは 半年後以降に具体化してきますので いったん円高の底をつけた後 輸出産業のドルから円への回帰が大幅に減少するのではということです。すでに、多くの大手日本企業は 法人税率の高さから本社を日本以外に置きその国で法人税を納めています。
 産業の空洞化は 円高になると避けられないのですが、税制を改革しないかぎり 資本の逃避が加速する懸念が生じます。