未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 12月 07, 2008

対ドル人民元相場

 対ドル人民元相場は 9/22の底値 1人民元=6.807ドル を底値に 12/3 一時的に 7.00ドまで元安 その後 12/5 6.887ドルまで上昇しています。
 今後の見通しですが 中国人民銀行が管理している相場という観点からも 7.00ドルを突破する人民元安 がおとずれそうです。 
 ドル高というより人民元安 政策で 広東省シンセンを中心とした輸出産業に手をさしのべるものですが、中国政府はGDPの7割をしめる内需重視にシフトしており、輸出産業の悪化に歯止めをかけようとしているようです。
 日本円では 12/5時点 13円50銭まで人民元安となっています。 注意しないといけないのは 一部 経済評論家やマスコミが 不動産バブルの崩壊、中国経済の破綻などど書き立てていますが、中央政府が管理する 国家社会主義的資本主義経済 の基 内需を中心に復興していくことです。
 世界的な金融危機、今後の恐慌経済の影響は受けますが、欧米・日本のようには衰退しないことを認識しておく必要があります。
 以前も記しましたが 中国国内で 今回の金融危機を予め 研究・予測し 対策をとりなかがら、財政・金利および為替をコントロールしているため、アメリカ(美国)発禁と銘打った「書籍」が並んでおります。
 人民元は 政策によりいったん 元安政策をとるでしょうが、数年後にはアジアで強い通貨として君臨する可能性が高いと分析しています。