未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 4月 28, 2009

香港から見た日本と香港ドル

 デジカメ、液晶テレビ゙など デジタル製品の強い日本はまだまだ強いと写っているようです。 金融機関の方と会話した感想ですが、日本の輸出企業の売上げ・利益の落ち込みは 一般には浸透していないのが実態です。彼らが 一番 心配しているのが、USドルの下落にあります。 ドルにペッグしている香港ドルですが、USドルを買い支えるため どうしてもインフレぎみになってしまいます。 輸出立国であればいいのですが、金融と不動産で支えられている香港では USドルの動向は死活問題となってしまいます。
 ただし、香港政庁は公式には ドルペッグ制度の制度改善については何も触れていないというのが 意地悪な質問に対するへんとうでした。 
 一般論では、人民元の方が強くなった香港ドルですから、いずれ制度改革があると思われています。