未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 3月 23, 2009

マイナス金利

 日本経済研究所は、「マイナス金利の実施」を提言しています。マイナス金利とは、現在0.25%の政策金利をマイナスに転換し、預金に対しては 利息を払うというものです。具体的な施策も提言されております。具体的には、新札発行により旧札との交換時に利息を支払う、つまり マイナス1%であれば100万円持参して99万円と交換するというものです。
 実施効果としては、1) 激減する税収に対して増収効果がある。 2) 預金よりも消費の方がお徳感があるため景気刺激策となる。 と提言されています。

 このような政策を実施されますと、生活者としては将来不安となり資産の海外逃避が生じたり、海外脱出者も生じるものと予想されます。 しかしながら、このような施策が検討されていることを知っておく必要があります。