未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 11月 26, 2009

シナリオ通りに動くドル安

86円296銭 これが本日11/26 東京市場でつけたドル円の高値です。 11/25 あっさり 88円を抜けましたが エネルギーがたまっていたため ストップロスのみならず銀行筋も参加の一気に86円台となりました。 84円50銭をターゲットにドル安円高となるでしょうが、いったん87円75銭まで戻るようですと87円-88円で落ち着くでしょう。
 さて、お昼の藤井大臣の発言がきっかけとなたのは確かですが、それは原因ではありません。 藤井大臣の顧問を務める行天氏は、通貨マフィアの一員として国際通貨研究所のメンバーでもあります。国際通貨研究所はワシントンD.C.に本部を持ち、デビッド・スミック氏が所長を務める機関で主にアメリカ政府機関、金融機関などへアドバイスを行う非常に影響力がある機関です。 ちなみに 1985年のプラザ合意はこの機関のアドバイスでシナリオが描かれたものと言われています。
  短期 80円をターゲットに動いているドル円ですが、当局が79円95銭あたりで為替介入を行うかどうかが気になるところです。 実際、80円までは目だったサポート・ラインは見当たりません。