未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 12月 16, 2010

ユーロの不安

 1.34982から1.32075へ急落したユーロですが、ボラタリーが大きく、このところストップロスも大きくいれておかないともっていかれますのでご注意です。

 あまり報道されない欧州情勢ですが、フランスの高校生の年金改革反対デモ、イギリスの大学学費値上げ反対デモ、イタリアでは昨日からベルルスコーニ首相に反対デモが暴徒化しています。
 2008年12月ギリシアから始まったデモがその質が違えど、欧州に広がっています。 若年層の失業率が高く、社会不安が増加しているのですが沈静化する様子はないようです。

 上記の社会不安は、過去の銀行救済がソブリンリスクへ転化し生活圏を脅かされる人々が抗議しているわけですが、欧州圏の国債を保有するドイツの銀行を救済するためにドイツが通貨ユーロにどう対応するかをマーケットが見きわめる時がきそうです。

 ユーロは今後さらに上下動が烈しくなる要素がかくれています。