未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 1月 03, 2011

アメリカはハイパーインフレにはならない?

 本屋さんに行くと恐慌ものの本に加えて、国債暴落によるハイパーインフレをあおるような本も見受けられます。
 FRB がドル札を大量にするとやがてハイパーインフレがくるというものもあるようです。その見解に異をとなるとすれば、ドルは決済通貨としての性格も持つためドルは輸出されているとうことです。ここにアメリカがキーカレンシー国である強みを発揮できています。ドルをするコストは非常に低くFRBはすればするほど投資効果が高まり収益を確保できるヘッジファンドのような構造を持ち合わせます。 住宅ローン再建、国債買取と何でもありありの状態でありますが、発行したドルは一部は国内金融機関へ回りますが多くは新興国をはじめ海外へ流れてそこで投資をされるわけです。
 というわけで、国内だけで通貨が流通する国とは違い世界中がそのマーケットであるドルはまだ限界値には程遠いことになります。