未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 1月 11, 2007

円安ドル高・元高ドル安

本日1/11 17時過ぎ ドル円で円は 外国為替相場で1年1ケ月ぶりに120円代に下落しました。昨日のN.Y.市場で下落していましたので時間の問題でしたがあっさりと120円の壁を抜けてしまいました。

ファンダメンタル面 米貿易収支の赤字幅縮小のニュースを材料との面もありますが、欧州通貨高 円の独歩安が続いていますので、当面 121円台後半まで下落するかもしれません。

一方 人民元対ドル相場は 1ドル=7.7949元と昨年7月の切り上げ後 初めての7.7元代に上昇しました。 また、人民元は対香港ドルでも上昇(1香港ドル=1元を上回る元高)しました。USドルにペックしている香港ドルですが、今後ますます人民元で保有した方が価値があるとの認識が強くなり 香港の人たちはさらに人民元保有高を増やす可能性が高いです。すでに 香港マネーが中国不動産、中国株に流出しているのはご承知のとおりです。2007年1月11日は人民元にとってエポック・メーキングな日と記憶されることとなるでしょう。

最後に一言「資産をお持ちの方々は日本円だけで持ち続けず、最低3種類の通貨で保有いたしましょう。」