未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 1月 13, 2007

海外長期生活について

日本経済は成熟期にはいってきていますので 今後 現在より生活水準が向上するのは一部の人であり、一般の人々は 維持もしくは低下していくことはここ1-2年いわれていることです。格差社会 と呼ばれて久しいわけですが、経済学的な視点で述べられていないので少しコメントしてみます。

ベルリンの壁の崩壊以降 ロシア、東欧諸国および中国(中国の資本主義市場へ参入は1980年初頭)などの資本主義市場参入のため、工業製品は 相対的にコストの低い 東欧諸国や中国へ生産をシフトし、つまり、従来 日本国内(米国も同様)で付加価値の低い生産品に従事していた労働者の仕事がシフトしてしまいました。  
 このことは、長い時間をかけて賃金が低い中国と高い日本の賃金の平準化が進んでいきます。 (言葉の問題はありますが)日本の若年労働者が中国へ行けば仕事はたくさんあるわけですが、そうもいかないので 子供の頃から教育を受けさせて単純労働にみのスキルではない大人へ成長させる必要があるわけです。 中国では国家の政策として小学4年からの英語教育、マレーシアでは国の政策で英語でのディベーティングを推進しています。
 日本の教育水準は従来は高かったのですが、昨今の教育政策の失敗により相対的に低下してしまいるのが現状です。

 現在 生活のために定年後も働き続けたい人たちが7割近くいるそうですが、将来は低コストの海外で自由に暮らすことが 普通になってくる時代が来そうです。 普通に仕事をしていたら給料はなかなか上がらない時代ですが、自分自身への付加価値へ投資を行う、また、子供たちに”もの”や”お金”ではなく国際化や自己主張力などの教育への投資を重視することを考えていきましょう。