格差社会 アメリカに学ぶ
グロバリゼーションの行き着くところについてはすでに記させていただきましたが、先輩国 アメリカの実態を ルポ?したバーバラ・エーレンライク著「ニッケル・アンド・ダイム」を紹介いたします。
1941年生まれのコラムニスト バーバラは、自らアメリカの下層社会で時給6-7$で働き、その体験および同じ環境で働く労働者たちの実態を ユーモアを交えて時にはシニカルに伝えてくれます。
バーバラは(敷金をだせる身分なので)アパートを借りて自動車で通勤してレストラン・チェーン店でウェイトレスとして働きますが、(そんなお金も持ち合わせがない)若者・年配者の同僚たちはトレーラー・ハウス、ワゴンなどが自宅です。
掛け持ちで日本にもある?ジェリーズ(仮名)というレストラン・チェーンで働いたり 一般の中流階級の人たちには縁のない職業であることがわかります。彼女たちは金銭的にショッピング・映画などの余興に興じる余裕がありません。
現在の日本のように若年層だけの問題ではなく、社会全体に這い上がれない貧困層がいることがわかります。重要なのは黒人やヒスパニックが底辺にいるのではなく、貧困化した白人たちも多くいて、現在 全労働者人口の6.2%がダブル・ワークをしていることです。
株主第一主義の”アメリカ型資本主義”は 生産性・収益性の向上により 株主への貢献を第一に考えますので、今後 日本においても ストレス管理の経営手法による従業員の精神的苦痛・病に対処するためにメンタル・ヘルスが重要な経営上の課題になってくるでしょう。
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