未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 21, 2007

人民元の為替変動幅変更

中国人民銀行は5/21より人民元のUS$へ対する変動幅を0.3%から0.5%へ拡大すると発表しました。しかしながら、対米貿易黒字などの過剰流動性に伴う行き場を失った人民元は 中国株式市場の上昇や中国不動産の上昇を招くことはあっても、中国国外へ流出はありません。 中国当局は為替管理を行うことにより緩やかな人民元高を演出していますが、昨年秋以降の中国国内株式の熱狂は危うさをいだかせ 日本株式関係者も警戒をしている状況でしょうか。
 一方、今年より当局より認可を得た中国国内の銀行は非移住者の個人の海外銀行への外貨での送金はできるようになっています。 いずれ 人民元についても為替の自由化を制限つきで行うものと考えられますが、中国経済が失速する前に実施して 世界経済への影響を最小限にとどめることを期待したいものです。