未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 1月 22, 2008

FRBは景気後退を止められるか。

 0.75%の緊急利下げにもかかわらず 現在 N.Y.ダウは大幅に下げています。(日本時間 0:13で334.75ポイントの下げ)   遅きにきした緊急利下げでは、恐怖の世界株安連鎖は止まりそうにありません、来週のFRBでもう一段の利下げ必至の様相となってきました。
 N.Y.ダウの下げから読み取れるのは、アメリカの景気後退を織り込みつつほとんどの投資家は株式でのリスクはとれないの表れであり、債券へ避難するという様相です。
 しかしながら、この1-2週間で下げ止まりがくるのも確かであり、下げ止まらなければ世界的な景気後退に突入 の 前触れとなります。
 FRBおよびホワイトハウス・議会は、この緊急事態に そうとう思い切った対策をうつ必要がでてきました。 景気後退とインフレが同時に起こる 「スタフグレーション」を 避ける、更なる短期間の利下げと住宅問題に踏み込んだ利払いの繰り延べ対象者の拡大と個人・法人減税の早期実施が求められます。
 もちろん 金融不安回避のための銀行間取引への資金供給はいうまでもありません。マーケットはアメリカ大手金融機関の損失がまだ継続するものと見ており、最後には政府が対応する必要がでてくる可能性も考えておく必用があります。
 一方 日本政府および日銀は 静観とかのんきなことは言っておられず 緊急協調利下げ と 落ち込む国内経済の緊急経済対策 が必用です。
 ちなみに、ベトナムVN Indexは807.74と800割れ寸前の状態です。