未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 3月 17, 2008

本日3/17 東京市場ドル暴落でパニックでしたが、ドル安は読込み済みの金融機関もあり!

 朝方 98円台で始まったドル円でしたが 一気に95.74円とドルは暴落 現在 97円20銭近辺です。
朝方のベアスターンの身売りニュースに、東京市場が開く前の米国の公定歩合の0.25%の下げに 加えて 他の金融機関の評価損の噂が重なり 3円近く 円高となりました。 日経平均は 暴落 12,000円を割りました。
 どうも 市場の当初の予測より ドル安は急激で、流動性のみならず大手金融機関の破綻という金融危機の様相です。 FRBおよび米国財務省の綱渡り的な対応で危機を防いでいるものの、大統領声明を見ていると当局も相当パニックにおちいっているようです。
 一方、 いい意味でしたたかな金融機関 ゴールドマン・サックスはこのドル安は半年前から見込んでいましたので、円安時に日本の不動産購入しがっちりとドル建てで時価評価額を上げています。もちろん、まだ売却はしないと思いますが、ゴールドマン・サックスは他の金融機関とは違います。

昨年9/8の筆者ブログより
 「2.ティファニーの銀座本店ビルをゴールドマン・サックスが380億円で購入 一般に2.5%利回りの賃貸収入が得られるからとコメントされていますが、筆者は次のようにみています。つまり 今後 ドル安円高によりドル円は100円になることを前提の投資であることです。 ドル建て3億2800万ドルは将来 同額で売却でも、115.8円から100円のドル安円高で換算すると、3億8000万ドルで5200万ドル(15.8%のパフォーマンス)と予想できます。」