世界的な過剰流動性は収縮する?
過剰流動性とは、わかりやすく言うと「いわゆるお金が市場にあふれ実態経済とかけ離れたところでお金が動き回ることです。」 日本のケースでは、80年後半から90年初頭にかけて 不動産・株式・絵画などバブル経済が発生し急速に萎んでしまいました。 急速に萎んだ理由には、金融引き締め、不動産融資規制など当局の徹底したバブル退治がありました。
今回のサブプライム問題から発生しているアメリカの金融危機では、不動産バブルの発生とその収縮に伴い不良債権が発生し、金融機関同士の相互不信から来る貸し出し規制が発生しています。FRBの昨年9月からの金利引下げでは、アメリカ金融機関の信用回復は望めないため なりふりかまわない資本増強、市場へのじゃぶじゃぶ市場への資金提供 が行われています。
一時的なミニ・バブルが発生してもおかしくない状況が生まれてくるのではと予想されます。世界的な過剰流動性は 現在 債券・商品市場に流れていますが、一瞬にして世界を駆け回る電子的なマネーはインターネットを駆使したITが基盤にあることを忘れていはいけません。
世界的な過剰流動性は、当局が資金供給をするかぎり膨張して 破裂した時の影響が大きくなってしまうという危険をはらんでいます。
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