未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 4月 07, 2008

つかの間の安定?

 東京株式市場は このところ落ち着きを取り戻し、大きく下落することなく安定しています。ただし、上値も重いところから 売り方の買戻し、新年度入りで年金基金などの買いがあるようです。 しかしながら、外国人投資家は海外での損失を埋めるため、まだまだ売り越し基調であることに変わりはないようです。
 アメリカ・欧州の金融機関の四半期決算が今月中旬から発表になることから、警戒が必用です。また、クレジット・ローンなど今まで表面化しなかった問題がでてくる可能性もあり、FRBも非常事態体性を敷いたままではないかと思われます。

 中国株式 上海市場もこのところ上げていますが、アメリカ経済への輸出依存度23%ですが外貨保有高(ドル)ではすでに日本を抜いています。 いよいよ、ドル人民元は7元割れが間近になりました。今月中には1ドル=6.9元になりそうです。 中国経済はインフレ抑制が最優先課題となっており、金融引締めの継続、テンポを速めたドル元の為替政策、株式市場のソフトランディングが予想されます。

 一方、日本の外貨保有高は 1兆155億ドルとなり過去最高を記録し 日本にとってもドルの急激な下落は避けたいところですが、グローバルに駆け回る巨額の資金は すでに ロンドン、N.Y.市場でその流れが決まってしまう時代であり 夕方からロンドン市場から夜のN.Y.市場の様子からは目が離せません。