未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 4月 17, 2008

過剰流動性が我々の食生活をおびかす

 世界的な金余りは さらに 当局により金融緩和と通貨供給量の増加により 不動産・株式から資源・債券へと流れ込み、さらに商品市場へと加速しそうです。
 すでに小麦粉の輸入価格上昇により この春 麺類・パンなど値上げとなりますが、どうも需要増というよりも商品先物市場に流れ込む投機資金にその原因がありそうです。
 また、東南アジアでは米輸入価格の上昇により フィリピンでは食料不足の懸念さえでてきています。

 一方 金融引き締め策をとっている 中国、ベトナムなどは インフレによる物価上昇が続いています。ベトナムは銀行の預金利息も11%前後で高めですが、中国の場合はお金が流れ込んでこないよう銀行利息は抑えぎみで預金準備率の引き上げによる市場から現金を吸い上げる対応を行っています。 広州で庶民がいくレストランで 飲茶で一人分24元くらい(日本円で350円)ですから、物価上昇しているのかしていないのか外国人の我々にはよくわかりません。 広州の空港から市内までのバス料金は、17元(250円)で 日本の航空会社の方に話しましたところすごく驚かれていました。 タクシーで
130元(1890円)くらいですのでバスは割安ですね、先日 外国人の方が小銭がなくて バスで20元払わされていました。
 物価上昇要注意で資源インフレのみならず商品価格インフレがせまってきています。