未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 9月 20, 2008

不良債権処理機構

 9/19 アメリカ当局は というよりポールソン財務長官が必至で大統領および議会を説得し 政府による不良債権機構による買取を行う旨発表しました。
 日本のバブル崩壊後の不良債権処理が研究されていますので 機敏な動き、および 決断をしたポールソーン財務長官は 金融危機救済を行った責任者としてその歴史に名を残すでしょう。 確か彼はゴールドマン・サックスの出身だったでしょうか。
 実際、世界中で$の銀行間取引がストップ、ファンドによる$ MMFの閉鎖など クレジット・クランチ一歩手前まできていましたので「クラッシュ」を救ったのは間違いありません。 金曜日のダウは急上昇しましたが、通貨の面で分析しなくてはいけません。
 本当に救われたのは金融マーケットであり、株式市場ではなかったのですが、ドルの信認という課題が残されました。 大量のドルを供給あるいはするわけですから その価値の低下は避けられず 一時的にはドル高になるかもしれませんが、中長期的には流れが変わることはないでしょう。 また、不良債権処理は その資産価値は叩き売られるのが日本の経験からもわかるように、今後大手金融機関も含めのその再編は避けられません。
 その都度 マーケットには激震が走りますので ダウBear、ドル安円高でしょうか。一方、日本株は欧州、アメリカに比べ 相対的に 強く 海外からの資金がはいってくるものと予想されます。