マーケットは疑心暗鬼?
AIGは救済され実質国有化される道筋が示されました。リーマン・ブラザースには手を差し伸べず、AIGへは緊急融資の分析をしてみましょう。
当局、FRBは 当初 AIGも救済対象ではなかったようで 民間からの融資を促していました。しかしながら、ゴールドマン・サックス関係者、モルガンスタンレー関係者もともに 融資には協力はできないとの姿勢で、いずれ顧客ばなれも加速し市場退出を予期していました。(N.Y.Times Web版)
しかしながら、リーマンブラザース破綻発表の後の金融市場の混乱に 当局、FRBともに 肝を冷やされ続け、クレジット・クランチを避ける措置として 本日 緊急融資を発表しました。当局・FRBが発表したその内容を見ますと銀行間取引(LONDON) +8.5%という決して低くはない金利で850億ドルの融資枠を設けました。 本日 9/17の資金売りで行き詰れば破綻に追い込まれる中で 最後の切り札 公的融資という手段で救われました。
リーマン・ブラザースとAIGの危機が逆になっていたらどうなっていてかで、民間金融機関へ対するダブル・スタンダード基準がすでに批判の対象となっています。
しかしながら、AIGが「大手金融機関の保険を請け負っていること」が真の救済目的でもあったのは事実です。また、AIGが子会社を通じでデリバティブなど高度な金融商品をあつかって多額の損失も保有していることから、保険契約者の解約による資金流出を止める必用もあったわけです。ちなみに、日本のAIG グループの保険会社へ電話してみましたが、普段と変わらずすぐ繋がり 逆に日本の方々の危機感がないのではとぞっとしてしまいました。(ホームページはつながらなくなっていましたが)
マーケットは次の破綻はどこかと捜し始めていますので、また、危機がおとづれるとうのが筆者の見解です。 AIGは、アメリカでは保険解約者が継続的に増えるため さらなる資金手当ても必用ですが、日本では保険機構の9割までの保護もあり多くの保険契約者の解約はでないでしょう。
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