未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 9月 24, 2008

米国型資本主義の終焉

 市場万能主義がもたらした 今回の金融危機ですが 、今後 国家による規制を課すことで暴走を防ぐしかないようです。 国際的な流動性の危機に陥った 銀行間取引ですが クレジット・デェフォルト・スワップによる相互不信があります。 金融機関同士がそのような金融証券を売買・保有するわけですから、金融収縮が起きた場合 資金売りに行き詰る企業には市場退出の評価がでます。
 膨大なドルを供給することで クラッシュ危機を逃れましたが、基本的な解決には程遠く 延命措置をとったというのが真実ではないでしょうか。
 根本的な解決は 世界中の企業が不良資産をあぶり出し 正常な形になることです。その点 日本はその経験をもった数少ない先進国であり、今後 そのノウハウを提供することができます。つまり、日本は国民がその犠牲となりました。
 しかしながら、長くて 暗い 道のりを 欧米諸国は取れず 相当の期間 世界は混迷してしまうおそれがあります。