未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 10月 30, 2008

お化粧相場?

 公的年金の出動、空売り規制の前倒しの影響による買戻しなど お化粧相場で日経平均10,000円を目指して戻しています。 株価が下がると 銀行の自己資本比率低下による金融不安を避けるため何としてでも7000円台から下げないという 当局の決意により 国家総動員令 発令状態です。

 今回 考えないといけないのは 多くの個人投資家 が 買いに回っていることです。筆者が開設しているネット証券では、通常 出金依頼に際しては 即日対応 のはずが、昨日 出金依頼したところ 翌日になっていましたが、入金処理が多すぎて対応できないとのことです。 

 一時的な株価対策はいいのですが、世界的な金融危機が CDS がベースになっておいることは 一般の投資家には 認識が薄いようです。 専門書、経済書には多く書かれていますが、一般誌では「金融ビジネス」 8月号 で大崎昭子 記者が「止まらないCDSデフォルトCDOドミノ倒しの恐怖」という記事をわかりやすく書いています ので必読です。