未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 10月 27, 2008

現実認識されつるあるマーケット

本日 バブル崩壊後の日経平均を割り、現実を認識したコメントがでてくるようになりましたのでいくつか紹介いたします。(ロイターより)

ドイチェ証券 武者陵司氏のコメント、
「現在の株価は、大恐慌が来れば行きすぎとは言えなくなる。このまま株価の水準が変わらなければ、あるいはさらに下がれば、現実がマーケットに追いつく形で破局的な経済悪化が起きるだろう」

東海東京証券 斎藤満氏の円独歩高への見解、
世界の市場がコラプス(崩壊)する中での円独歩高という現象は、ここ10年間に日本が超低金利を続ける中で世界中に広まり、累積した円キャリー(円売り/高金利通貨買い)ポジションが縮小過程にあることを示している。

なお、武者氏は バブル後安値をつける前に警告をだしていた方ですので、現実味を帯びてきたといえるでしょうが まだ 「・・・・・さらに下がればと」慎重な言い回しです。

斉藤氏 は 「コラプス」 という的確な表現を使っています。さらに踏み込むと いくつかの新興国で通貨下落による崩壊がおきており、事実上デフォルト状態のアイスランドに続き 複数の国々が 通貨崩落による国家の破産が起きることをものがったっています。
ただし、円キャリーの巻き戻しの後 ドル円は 円安ドル高 へいきますので 警戒が必要です。