未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 10月 25, 2008

株式市場はどうなる

 筆者は株式は専門ではないのですが 現在の相場は 新聞で書かれているような 投機的な売りというより 現金するための現物売りが中心ではないかと見ています。 マーケットは 恐慌を見据え とにかく キャッシュを持とうという恐怖相場です。 群集心理は一方向に向くので 経済専門誌、週刊誌に特集が組まれて ファンド、現物の換金売りが続き 買いがなかれば輸出関連、金融株を中心に下げ続けることになります。
 PBRが1.0を割り、利回りが2-3%でも 貸し渋り、貸し剥がしにあって倒産するかもと考えたら買えないわけです。地方銀行を中心に 銀行の自己資本比率 が課題になり、また、CDSを抱えた企業の損失が明らかになったりすると 最終局面と考えています。
 筆者は 少ないながらも 打診買いをしていましたが 現在 様子見 2009年3月までに中長期での買い場が来るのではと見ています。
 下値の目処は 今後 ダウが 4000ドルを一時的に割っても 日経平均は5000円台が下値の目処ではないかとみています。 この時期はまだ先であるとしても 2009年3月までが要注意とみています。
 欧米はすでに恐慌にはいっていますので この先 アメリカの鏡相場であることを考えたら 当局の万全 かつ 先手をうった対策が必要です。
 銀行預金のペイオフは 全額保証へ早く手をうつべきなのですが、そのような声は聞こえてこないのが危機管理能力が薄く 危機が発生してからではと心配しております。
 日本の個々の企業は強いところが多いので 悲観はしなくてよいかと思います。