未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

火曜日, 10月 21, 2008

「恐慌の足音」

 日経ビジネス 今週号 10/20号は 「恐慌の足音」特集で 1929年当時の写真を表紙に使いました。 日経ビジネスは 経営者・ビジネス・マンに広く読まれており、今回 以前より踏み込んで 当時と現在を比較する形で危機の度合いを記しています。
 ただし、本質部分には踏み込めず、冷静な書き方ととなっています。 CDSマーケットのことを危機として踏み込んだらパニックを助長することになりますので、やはり編集部もここまでということでしょう。
 さて、世界の銀行業界は 取り付け防止策を各国すでにうっていますが、近隣では香港が 2010年末まで全額保証を発表しています。 
 欧州・アメリカでは 経済恐慌はすでに始まっているのですが、後になって あれが恐慌の始まりだったと振り返るものです。 金融恐慌は世界的に 収まる様子がみえませんが 円滑にドルの取引ができるようになると 一気にマーケットにドルが供給されることにより ドルの下げが加速すると言うジレンマがあります。 世界的にマーケットも為替も 11月中は一進一退というところでしょうが、クリスマス商戦の12月初旬頃が要注意です。