未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 10月 22, 2008

 130円割れしたユーロ円

 10/22 130円割れて 126円28銭をつけました。 2003年11月の124円20銭を目指して下落していきそうです、それだけ 欧州経済は深刻です。 住宅を中心にバブルが崩壊しているわけですが、実態経済の落ち込みは深刻で 銀行は一部(HSBCなど)を除き国有化 それに伴い 各国通貨当局は 通貨を供給し続ける、また、(効果はないでしょうが)金利を下げる ということで ユーロの下値の目処はたっていません。
 通貨が暴落すると 国力の低下につながるので 外貨準備があるかどうかがその国の真価が問われます。 スイス、アイスランド、アイルランド へはいずれIMFからの外貨の融資が行われるでしょう。 イギリスも いまや金融資本主義の国ですが 急激なポンド安により 国力低下に見舞われます。 

 楽観的な見方としては 海外旅行客が増えますので 観光立国のフランス、イタリアは悲観することはありません。 ただし、外国為替取引はロンドンが中心でありますので、この分野でのイギリスの優位性が落ちることはないでしょう。