未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

木曜日, 10月 09, 2008

CDS市場の創設と米銀行の国有化

 日本を除く 協調利下げを発表しましたが ドル銀行間取引の実質停止、ファンド・機関投資家・銀行による換金売りで マーケットは底がみえません。 ダウは8000ドルが底ではと言われていますが、沈静化される手段は ふたつです。
① 米大手銀行への公的資金の投入による国有化
② CDS市場の創設

①はいずれ実施しないといけないわけですから早いにこしたことはありません。 民主主義国家および金融資本主義国家 が 踏み切るにはハードルが高いようです。 遅くなればなるほど 時価総額にしてXX兆円の喪失 と 底なしのリセッションが待ち受けているだけです。

② CDS市場の創設は ドルの銀行間取引停止を 正常化するためにも 公的資金投入が必要とされます。

いずれにしても 自由な競争によるグローバリゼーションは 少なくとも金融システム面で破綻してしまったわけえすから、社会主義的要素を加え 国家が規制を加える金融社会資本主義への転換が求められています。