未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 25, 2009

長期金利の上昇に懸念?

 景気後退の中 長期金利の上昇に懸念という記事が見受けられるようになっています。一般に景気後退期は長期金利も下がり気味なのですが、3月以降 日米ともに上昇しています。
 ただし、本当に見ないといけないのは短期金利と長期金利との差です。 短期金利は中央銀行がコントロールできる範囲ですが、長期金利はマーケットしだいであるため 日本についていえば量的緩和を超して非伝統的政策といわれる CP買取、社債買取などなんでもありありで 長期金利が上昇するのは当たり前です。 アメリカにおいても インフレ政策をとり かつ FRBの債権 が膨れ上がる中、長期金利が上昇するのもやむ得ません。
 デフレの後に来るのはインフレですが、新興国と先進国の均衡化という観点では 日米欧の先進国がハイパーインフレになる可能性は低いと見ていますが、今後のデフレの後 3-5年後に食料品、生活必需品の値上がりは70年代のオイルショックを思い起こさせるものになる可能性は充分にあります。