未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 1月 01, 2010

2010年がスタートして

あけましておめでとうございます。今年は昨年2009年より落ち着いているようです、それは先進国の世界的な超緩和政策によりお金があふれかえっていることにあります。
 あふれかえったお金は新興国への投資に使用され、先進国の金融経済は比較的良いとされています。一方、商業不動産への投資が不良債券化しているアメリカの地銀、ドバイ・東欧への投資が焦げ付いている欧州の大手金融機関など実態は悪化すれどもよくわなっていません。
 流動性を高めると、インフレ経済へ向かうというのが教科書的な教えてですが、低賃金の新興国が供給するかぎり先進国はデフレ(日本はすでに突入)もしくはスタグフレーション経済が続きます。
 2010年は 世界経済のかぶあせた蓋がにょっこり出てきては、変動を繰り返す 従来の景気循環説では説明できない状況が続くものと思われます。

 大晦日N.Y.City タイムズスクェアで歓喜する人々の裏側には、車上・シェルター生活を強いられている一般市民がいることを忘れてはいけません。
 日本は当分7割経済で頑張っていくしかありませんが、国策として国力が下がる円安を喜ぶ国ではなく円が強くなる国にしないと考えています。