未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 2月 06, 2010

デフレから脱却できない日本 -2-

 今回はまず デフレから何故脱却できないかを「グローバリゼーション」の観点で見てみましょう。
IT技術が革新的に世界中がつながる以前は、金融の世界はそれぞれの国と国が必ずしもオープンにつながっていませんでした。しかしながら、1990年代初頭のインターネットの普及とサーバー技術の革新により2000年以降は 世界中がネットワークでつながるようになりました。
 為替、債券、株式など一部の国を除き世界中へ資金を投下、回収できるのが現在です。 日本の株式市場をみてみますと、マーケットの方向性を決めているのは主に外国人投資家です。彼らが世界中の株式は引き上げ、商品市場に投入したり、引き上げたり、また、ユーロを売り、ドルや円を買うという動きします。つまり、国内要因だけではないため欧州の金融危機が内在している中、実情を知っているファンドなどはドル、円に退避しているのが昨年末から状況です。
 為替の影響は大きく、円高ユーロ安、円高ドル安の流れは当面続くわけですから、株式市場は軟調となります。
 日本が低金利を続けているかぎり デフレの脱却はないわけです。 一方、金利が上昇すると低利で融資を受けている中小企業の多くがその負担に耐え切れず、破綻してくるところが続出するというジレンマにはっているわけです。