未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 11月 26, 2007

中国当局のジレンマ

 このところのドル安は中国通貨当局としては ジレンマを抱えた日々を送っていることでしょう。
ドル人民元のレートは 11/15 1ドル=7.533人民元 以降 11/26 1ドル=7.39033人民元 と 急速な元高を演出しています。 中国当局はいまや世界一のドル保有国ですので、目減りしていく一方のドルを保有し続け、かつ、元高をコントロールするためドル買いも継続しないといけないというジレンマに陥っていると思われます。
 すでに 米国ファンドに投資したり、本日11/26付 日経新聞夕刊によると日本株へもいずれ投資を開始するとのことです。
 中国国内のインフレが急激だと、中国国民の生活窮乏につながるため、為替政策は重要事項になっています。おそらく、2005年7月以降の緩やかなドル安元高を改め 少し変動幅を増やし始めたのがこのところの元高です。 
 中国の銀行口座の人民元が日本のATMで引き出せるので、すでに気の利いた人たちは「銀聯」CARDでお買い物をしています。