未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

金曜日, 12月 07, 2007

サブプライム住宅ローン・モラトリアム

 ブッシュ大統領肝いりで発表された サブプライム向け住宅ローン 金利据え置き 措置は、マーケットから歓迎を受けて 好反応しているようです。 2008年-2009年に金利の切り替えが生じる人々の金利を据え置くという骨子ですので、単純に考えても 金利アップ期間の猶予を与えるもので ローン借入者にとっての根本解決ではありません。
 しかしながら、それによりローン保証会社にとって不良債権が発生しないことによる信用危機を避けることができます。FRBによる金利引下げおよび継続的なマーケットへの資金供給 と サブプライム問題の一時的避難策により やはり 一時的な株高・バブルが演出されていくことになります。
 バブルの後には何が来るかは 日本人がいちばん知っていますが、 日本のバブルを研究しつくしたFRB当局の舵取りが難しいところです。