未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

日曜日, 5月 11, 2008

人民元の価値を実感

 今週 香港、広州、マニラより帰国しましたので 今回 人民元の価値について実感をお伝えいたします。
 香港-広州東駅を 列車で移動する際ですが、香港ドル190ドルですが、人民元だと 171元の支払いとなります。一昨年までですと 香港ドル:人民元=1:1の交換比率だったので、現在 1:0.9の比率で人民元が10%価値が高くなったことがわかります。
 恐るべき人民元といいたいところですが ドルにペッグしている香港ドルですのでUSドル安につれて切り下がっていることになります。
 香港市民は人民元預金もできますので、せっせと香港ドルを人民元に交換しているのですが、外国人は中国国内の人民元口座に預金するしかありません。
 資源・商品高騰に伴う世界的なインフレ懸念の中、強い通貨で保有するのが常道といえるでしょう。