未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 5月 19, 2008

インフレと通貨価値

 資源高および米・小麦・大豆などの食料資源高から インフレが懸念から本格的に襲ってきそうな様相になってきています。 今週 ベトナム 通貨当局は 預金利息の限度を12%から18%へ引き上げる発表を行いました。 これは インフレ率が上昇していることに伴った措置ですが、インフレは一般的に通貨価値が下がることを意味し、円高・ドン安というのが流れとなります。 ベトナムは ドルペッグ制をとっているため、対ドルでは管理相場でドン安は限定的なものとなりますが、資源・農産物および今後工業品を輸出増大していくと予想されます。 輸出により獲得外貨が増大すれば、これがインフレを加速させることになりますが、世界経済の低迷により 当面高くても10%台のインフレに収まるのではないかとみています。
 結論としては ベトナムにドン預金をおいておいても 資源国としてのベトナムであれば極端なドン安に見舞われることもないだろうということです。