未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 5月 21, 2008

中国不動産売買物語 その①

 中国で不動産売買(2006年より個人での購入はできなくなっています)を行うにはかなり根気が必要です。 そもそも 中国には契約書があってもそれを遵守しようという考えはありません。そのため、決めたことが変わってしまうことが度々あります。
 今後総量規制による不動産の下落が予想されますが、筆者は 現在 保有不動産の売却を進めていますが、忍耐と根気をもって中国の代理人による手続きをすすめています。
 いざ、売却して代金を人民元で入手してから 円、ドルなどの外貨に交換するためには為替管理局発行の「the State Administration of Foreign Exchange 」(SAFE)が必用になります。この他、売買契約書、不動産のオーナーであったことを証明する書類、売買に伴う税支払い・税戻し証明書が必要となります。この書類がそろって初めて銀行の窓口で外貨への交換と海外送金が可能となります。
 そもそも 人民元、外貨の中国国内からの流出を規制していますので、厳しく管理されているわけです。 しかしながら、空港や香港への現金での持ち出しはチェックが厳しくないのが実情です。