未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

月曜日, 9月 08, 2008

ファニーメイとフレディマックへは20兆円の公的資金でだいじょうぶか?

 先週金曜日にはすでに流されていたNewsですが 日本時間 今朝 20億ドルの優先株購入件を設定し公的管理下に置くことを発表しました。 上海を除き アジア株 全面高、現在 欧州も全面高で推移、N.Y.ダウも上げそうです。
 しかしながら、ふたつの側面からまだまだ金融危機が内在していることをマーケットは見逃さないでしょう。
1)  米国が公的資金投入に踏み切ったことは 今後とも 発生する 金融機関の危機に 「Too Big To Fail」となり 中長期的にはドル安の道を促進してしまうこと。
2) 債券市場では 世界中が保有するドル債券の価値下落につながり やはり米国の景気後退とともに 債券安につながってしまうこと。

どうせ公的資金に踏み込むならば 1/3資産圧縮ではなく 全額60億ドルを投入して(経営者は責任をとり)株主も含め 住宅債券も全額救うべきだったでしょう。
 しかしながら、世界中の民間金融機関で救いの手を差し伸べるところはどこもなく、また、当初の議会の見積りの8倍もの税金投入になったので いたしかたなく 一時的な株高に終わってしまいそうです。