未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

土曜日, 10月 04, 2008

金融安定化法案 日本時間02:30下院可決

 CNBCでは 下院の模様を中継していましたが、議員一人当たり短い議員で1分30秒の賛成・反対理由を述べていました。 修正 金融安定化法案は日本時間 深夜 2:30に議決されました。
 ダウは下落、ドルもダウの下落とともに106円12銭を高値に105円20銭へ下落 投資家は金融危機は回復することはなくとも、下落の恐れの方が強いことが示されています。
 何度も繰り返しますが 根本的な要因が、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)にあることが少しづつマーケットに知れわたってきているようです。 (新聞では 実体経済への不況がその要因のように書いていますが。)
 AIGが国有化(実質 破綻)後 10/3 損保事業のみを継続し 保険事業は売却の意向を発表しました。AIGの破綻の原因のひとつが、CDSにあるわけですが マーケットは次にどこが破綻するのか疑心安危に陥っています。 SECは 時価会計の完全凍結権限を有しており、一部の大手金融機関が簿外(連結対象外子会社など)に不良資産を有していることで、このままでは10月の四半期決算発表前後は マーケットは恐怖に包まれる可能性があります。
 10月第2週が”魔の木曜日”にならないことを祈るのみです。