未曾有の領域に入った欧米および日本経済、また、低成長に入った中国。資産は投資ではなく、どう守るかが問われています。 ただし、日本円だけで通貨を保有するのもリスクがあり、人民元、ドルの保有も必要です。すでに金融システムが機能マヒを起こし、中央銀行のみがその資金供給先となった今日、金融資本主義は新しい仕組みがないかぎり停止してしまうのではないでしょうか。 また、中国、ベトナムについてもレポートいたします。

水曜日, 10月 01, 2008

否決された金融安定化法案のゆくえ

 9/30 月曜日は 2008年 暗黒の月曜日と命名されたようですが、筆者も早朝 ドル円が105円20銭近辺から103円50銭近辺へ急落していたので何だろうと ニュースを見たら 驚きの金融安定化法案の下院での秘訣でした。 ダウの777ドルの下落は ともかく、世界中の関係者がよもや否決されるとは思っておらず 民主主義国家アメリカのすごさを思い知らされました。
 この結果 近日中に修正法案が可決されたしても 、 投資家のみならず一般市民にも不安が増大したのは間違いなく この先が思いやられます。
 すでに ドルによる銀行間取引は翌日物以外 麻痺 状態であり、住宅問題よりも 流動性の枯渇 ひいては 信用収縮 が 非常に懸念されます。
 金融機関は 各国中央銀行が供給するドルを活用しているわけですが、金融機関から企業への貸し出しが規制されますと 大手といえども 倒産危機が押し寄せてくるのは 我々日本人は原体験で経験済みです。 歴史とは恐ろしいもので 1929年の大恐慌を経験した人は 少ないわけですから金融の知識が少ない米国民は 今回 重大な判断ミスを犯してしまったようです。
 一時的に ダウ 回復していますが  この先8,000ドル台まで下落するのは間違いないようです。